【短編055】 地面の下:六月二十三日に、靴を玄関に置いたまま。
祖母が亡くなって一年。六月二十三日の朝、渚は靴を玄関に置いたまま、平和祈念公園へ行かなかった。
読谷の古い家には、赤い土の庭と、祖母が使っていた泡盛のコップ、そして縁側に居着いた黒い猫がいる。
観光客で賑わう島の夏。渚が八月に、ひとりで向かった先で見つけたものとは。
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