スキルが「悪魔召喚」で人間と魔族の国でスパイだと思われて追い出されました。仕方ないので、自分の領地を持つことにします。

 王国による英雄召喚によって異世界に呼び出された者達の1人であった苫芝空阿(とましば くうあ)。どうやら人類は魔族と戦争をしているらしく、勇者という存在は歓迎されている雰囲気であったが、空阿のスキルを見た瞬間空気が一変した。

 空阿のスキル「悪魔召喚」。魔族仲間である悪魔の字を見た王国の者たちは、空阿を地下牢に幽閉することにする。勇者の1人ということもあり、どのように扱おうか決めかねていたが、もしかしたら魔族の策略なのではないかと処刑することが決まった。王国の広場で処刑が行われようとしたとき、危機に瀕した空阿は悪魔の力を用いてその場を脱することに成功した。

 その後は、王国に指名手配されてしまったため、しかなく魔族に助けを求めようと思って魔族の元へと向かうことにした。しかし、「悪魔召喚」で召喚される悪魔は魔族には存在しない悪魔であること、空阿が人間ということもあり、魔族に人間族のスパイだと思われ殺されそうになるも、何とか逃げ延びる。

 人間にも魔族にも疎まれる存在となった空阿は、自分が住めることのできる場所が無いことに気が付く。しかないので、自分の領地を持つことに決めた。自分の住むことができるところを確保する目的から始まったこの国であったが、色々な種族が集まってどんどん発展していき、人間も魔族も無視できない存在へとなっていく。
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