「花びらを数えるだけ」と婚約破棄された私を、隣国皇弟は二年間探していました
「花びらの数を数えているだけ」
そう笑って婚約を破棄した王太子は、新しい恋人の首に、隣国の皇帝を否定する意匠を飾った。
警告を退けた直後、隣国の使節団が足を止める。
王宮意匠監察官エステルは、衣装や宝飾に隠れた意味を調べる専門家。
婚約も王太子宮付きの仕事も終えた彼女に手を差し伸べたのは、隣国皇弟カシアンだった。
彼が差し出したのは、著者名を残せる雇用契約書。
二年前に妹の婚礼を救った報告書を、名前も知らない書き手への感謝とともに、ずっと持ち歩いていたという。
仕事には厳しく、贈り物には妙に不器用。そんな彼の隣で、エステルは少しずつ、自分の好きなものを選べるようになる。
一方、警告を読まなくなった王宮では、外交の失態が重なっていた。
――今さら戻れと言われても、私の居場所は私が決めます。
軽んじられた仕事と恋を、自分の手に取り戻す物語。
全32話・完結まで執筆済み。ハッピーエンド。
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