蒼い月──人魚が海を捨てるまで
満月の夜、海で出会ったのは――石を投げられていた“人魚”だった。
誰もが化物と呼ぶその少女に、ただ一人手を差し伸べた少年・ショウ。
蜜柑を分け合い、秘密を共有し、やがて二人は恋に落ちる。
だが、人と人魚は共に生きられない。
「――私は海に還る」
残酷な掟とすれ違いの中で、別れを選んだ少女。
それでも少年は、彼女を忘れられなかった。
数年後――
再び現れた彼女は、すべてを失ったはずの恋の続きを連れてくる。
これは、
待ち続けた少年と、海を捨てた人魚の、切なく優しい純愛譚。
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