「オレは、おまえになら喜んで束縛されてやる。」~勇者の友情、魔王の涙 外伝1~
フェアとラントの友情譚、再び。「オレは、おまえを束縛しているのか?」とフェアは悩み、「おまえは、オレをきらいになったのか?」と、ラントは怯える。魔王の覚醒前、十六歳のフェアとラントの物語。 少年から大人になるころの、揺れ動く感情。お互いが大切だからこそ、迷う二人。「おまえを泣かせてまで、ほしいものなんかない。」~勇者の友情、魔王の涙~の外伝ですので、先にそちらを読んでいただけるとありがたいです。(本伝は、一応残酷描写があるため、R15はつけましたが、たいしたことはありません。)ただ、外伝だけ読んでも、理解不能ということはありません。(終幕だけは本伝を読んでいないと、?となりますが)
魔族が人を襲う世界。魔族を倒す勇者であるフェアと、フェアをサポートする魔法使いであるラント。十歳のときに、魔族によって故郷の村を滅ばされてから、二人でずっと旅をしている。十六歳になった二人は、とある森で、キマイラに襲われる。キマイラを倒したものの、フェアを庇ったラントが重傷を負い、フェアは森の中の館に助けを求める。主が不在の館を一人で管理する執事は、快く二人を受け入れ、ラントが完全に回復するまで、二人は館に留まることになる。しかし、館で過ごす日々は、フェアとラントにすれ違いを生じさせる。執事はフェアに言う。フェアがラントに抱く気持ちは、依存であり執着であり、それゆえにフェアはラントを束縛しているのではないかと。互いを深く思うがゆえに、雁字搦めになった二人が選ぶ結末は…?
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2025/06/22