「おまえが泣いて嫌がっても、自由にしてやらないぜ。」~雷の絆・炎の約束 弐~
「今まで一緒にいたのが間違いなんだよ。」雷火(らいか)の突然の豹変。火陽(かよう)を傷つけて、追い詰めて嗤う。「いい表情だな。もっと見せろよ。」体以上に、心が痛む火陽。(オレは、おまえさえいれば、他に何もいらないくらい、おまえのことが好きなのに。)二人を引き裂いたのは、雷火に仕掛けられた罠。「これは、私がおまえにかける呪い。けして解けない永遠の呪縛。」この話は、「おまえさえいれば、帰る場所なんかいらない。」~雷の絆・炎の約束~の続編ですので、先にそちらを読んでいただけるとありがたいです。京の陰陽師(見習い)だったが、鬼である雷火と共に生きるために、全てを捨てた少年、火陽。(12歳。)火陽に押し切られる形でそれを受け入れた雷火(13歳)。旅をする二人は、妖怪から村の子どもを助けたことから、その子どもの村にしばらくの間、滞在することになった。雷火との生活を無邪気に楽しむ火陽に対し、雷火は、火陽は京に帰るべきだと感じていた。火陽に優しくできない自分の苛立ちながら。それでも、表面上は平和だった日常に迫る魔の手。手の主は、残酷な愉悦の笑みとともにささやく。「やっとつかまえた。」「本当に目障り。私の雷火を誑(たぶら)かして。」雷火は、最後の理性で叫ぶ。「オレに近寄るな!今のオレは、おまえに何するかわからねえんだよ!!」雷火の悲痛な叫びは、現実になってしまうのかー。平安時代風異世界を舞台に、陰陽師の少年と鬼の少年の、戦いと絆を描いた和風ファンタジーです。
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