終末世界の元勇者さん
十七歳で異世界に召喚され、三年の戦いの末に魔王を討伐した勇者。
ようやく元の世界へ帰還した――はずだった。
しかし、彼を待っていた地球は、ゾンビによって文明が崩壊した終末世界だった。
壊れた街。
人の消えた日本。
徘徊するゾンビたち。
それでも彼は、絶望するより先に思う。
「……とりあえず、飯にするか」
異世界で“勇者”として戦い続けてきた青年は、もう世界を救うことに疲れていた。
だからこそ彼は、終末世界で静かに生きることを選ぶ。
拠点を作り、畑を耕し、美味い飯を食う。
時々、生存者を助けながら。
これは、世界を救うことに疲れた勇者が、終末世界で少しずつ“日常”を取り戻していく物語。
ようやく元の世界へ帰還した――はずだった。
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