ノストラダムス
美少女騎士がいた。
名前をノストラダムスという。
のちの世にノストラダムスの大予言というとんでもない予言をした張本人である。
しかし、彼女が書いていたのは妄想日記であった。
いちをきゅうたしてじゅうにならないそのほうてしきは橋の石の欠片を煎じて、あくびがでると治る。
何が治るのかを書いていない。
それがノストラダムスであった。
彼女の書いたものはほかの者には読めない。
意味不明の解明に不明する不正解。
彼女の頭の中には計算でいっぱいだった。
ほとんどが外れているが、それでも計算は機能していた。
円周率は円を廻って、犬が吠えたところの点に猫がしゃがんだ姿勢で求愛した率を掛け合わせる。
ノストラダムスのペンが滑る。
心地よくインクの黒が流れるようにらせん状の円に扇形の花びらを書く。
よくできている。花柄だ。
それが彼女の絵画的ラテン語の感想であった。
それを買いたいというもの好きもいるが、しかし彼女は売らなかった。
占いで自分の本を売ってはならないと出ていたからだ。
彼女は迷信深かいのだ。
そのため自分の書くものには客観性をもたせようと、妄想した。
客観性って何?
それって美味しいの?
気分のままに書いたらいけないことなの?
自分で言っていて自分で無知をさらす。
知の無知。
それは知の死であった。
つまり無知の生。
ノストラダムスのいきがいである。
今日も楽しく妄想日記を書く。
それが予言書となる本だと、ノストラダムスは予言を書いた。
そのせいで、みんなが騙されることになるとも知らずに、彼女は自己満足に浸って、領主に買ってもらったお酒を飲みほすと、使い倒した羽ペンをおくのだった。
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しかし、彼女が書いていたのは妄想日記であった。
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彼女の書いたものはほかの者には読めない。
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