火刑台で記憶を取り戻した悪役令嬢は、異端審問官を跪かせる

火刑台の上で前世の記憶を取り戻した悪役令嬢ヴィオレッタ。
火炙りにされるはずだった彼女を救ったのは、立会人の異端審問官ヴァレリオだった。

「あなたは異端ではなかった。だから連れて参りました」

そう言って、救済者の顔をしたこの男は、彼女を山中の屋敷に閉じ込めた。
どうやら彼は、ヴィオレッタを神を超える何かとして崇拝しているらしい。

ならば、完璧な悪役令嬢を演じ続けるしかない。
崇拝の偶像である限り、彼女は生かされる。

——彼の愛は惜しみなく与えるもの。

ならば、私の愛は惜しみなく奪うものだ。
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