蔑まれた令嬢に、伯爵の溺愛が止まらない。

父が死に、カロッサ伯爵家は没落した。
私は亡き母方の伯父であるヒューグラー伯爵家に引き取られた。

「つまり平民と同じですよね、お父様?」
「使用人としての心得を叩き込んであげるわ!」

従姉妹デルミーナとその母親マデリンに苛められる日々。
そんな中、デルミーナ17才の誕生日を祝う晩餐会が開かれた。

そこでデルミーナが求婚されるのを眺めていた私は、声をかけられる。

「ティファニーか?」

私はその男を知っていた。
生前父が嫌っていた宿敵レマー伯爵ウェス・イェーガーだ。

その夜、私は伯父によって父の宿敵に売り渡された。
ついに奴隷扱いが始まったと思ったら、レマー伯爵は言った。

「君はカロッサ伯爵令嬢だろう。誇りを持て」

私たちは憎み合うはずなのに、どうして助けてくれたの……?

父の秘密が明かされても尚、惹かれあってしまう私たち。
その頃、伯父ヒューグラー伯爵が、私を政略結婚に利用しようと動き出した。

「君を渡すものか」

レマー伯爵が私を守るため下した決断は──……


♡素直になれないイチャラブ年の差ラブストーリー♡
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