私を罵った皆様、お元気かしら。今、辺境伯が私への愛を叫んでいます。

「君みたいな頭のおかしい女とは結婚できん! 怪しすぎる!!」

私はシビッラ伯爵令嬢スティナ・シスネロス。
生まれつき霊感が強くて、ちょっと頭を誤解されがち。

そして婚約破棄の直後、うっかり軽く憑りつかれちゃった。
アチャー……タイミング悪すぎだっつーの。

修道院にぶち込まれそうになったところで、救いの手が差し伸べられた。
姉の婚約者が、幽霊に怯える辺境伯に相談役として紹介してくれたのだ。

若くして爵位を継いだ、やり手のフロールマン辺境伯。
クールで洗練されていて、とても幽霊なんて信じてない感じだけど……

「私の名はジークフリード・マイステルだ。よろしッ……ヒィッ!!」
「あ」

……見えているのね。
そして、めっちゃ怯えてる。

いいでしょう!
私がお助けいたしましょう!

「ぎゃあ! ああっ、嫌ッ! スティナ! もうダメぇっ!!」

今夜もいい声ですねぇッ!!


(※この物語には幽霊が登場しますが、たぶん恐くはありません)
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