化けの皮が剥がれた婚約者に婚約破棄させてあげたら、私には最高の求婚者が現れました。

「君のような知ったかぶりの女は私の妻に相応しくない!」

私はコーエン伯爵令嬢ファニー・マイヤーホフ。
王立図書館の管理を任された父の元で育ったので、本が大好き。

「だいたい女に文字が読めるわけないだろう、この嘘つきめ!」
「……あ、そういう方だったんですね」

貶されて婚約破棄もぶちかまされたけど、気にしないわ。
だって、向こうが馬鹿なんだもん。

「君は素晴らしいレディだ……!」
「まぁ♪」

ほら。
王立科学研究所に見学にいらしたヘルマン侯爵令息はわかってる。

「結婚してください」

求婚までしてくださった。

「君のために図書館を建てるよ」

あーもう、欲しい物をちゃんとわかってくださってる!
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