ギフト持ちのカメレオン令嬢は縁を結ぶ

 迷える子羊ならぬ迷えるダンディな親父様がここに一人いた。

「なぜ私の娘には婚約者がいないのか?」

 見目麗しく隣に歩けば羨望の眼差し間違いなし!
 頭脳明晰で家の役に立つこと間違いなし!
 国で一二の財力を誇る我が家!(テレ)
 剣も槍も暗殺者並みに扱う武闘派!なんなら扇子ではっ倒す腕っぷしで最強の門番になること間違いなし!

 その他諸々文句のつけようがないレベルに至る我が娘だというのに。

 いや原因はわかっている。
 
 ギフトと呼ばれる100年に1人与えられるかどうかという天からの授かりものなんてもらっちゃったからに他ならない。

 まあ娘の変わったところとかも原因かもしれないが。

 だがしかし!娘のスペックを思えば些末なこと……のはず。

 親父様の隣では触るのが恐れ多いほど美しい白い手でそれはそれは見事な大輪の薔薇を刺繍する娘の姿。

 お前も早く結婚という人生の花を咲かせてくれ。

 親父様は涙が出そうだった。

 これは親父様ではなくそのパーフェクト?な娘がギフトを使い執事と共にその気もないのに人と人とを結びつける物語である。


※小説家になろうさんにも投稿しています。
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