魔法を使えぬ魔法騎士〜家族を失った俺は復讐と旅をする〜
ずっと幸せなままで生きていけると思っていた。特別なことを望んだわけじゃない。なのに、俺は、アルト =グリンデバルトは、今日、命よりも大切な人を失った。
失意のうちに彷徨う魂に呼びかけるのは、悪魔の囁く声。
復讐こそが正義だと言うなら、そうしよう。
忌まわしい龍族『ドラゴン』どもを根絶やしにしよう。
天才魔術師は国を追放された。
それがどうしたというのだろう。
四肢が動く限り、奴らが生きている限り復讐は続いていく。
最後の一匹がこの世から消えるまで、妻と娘の無念が晴れるまで。
これは復讐に狂った天才魔術師の話。
魔法が使えずとも尚、戦うことをやめなかった男の物語である。
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