王女を好きだと思ったら



 「王子より王子らしい」と言われる公爵家嫡男、エヴァリスト・デュルフェを婚約者にもつバルゲリー伯爵家長女のピエレット。

 デビュタントの折に突撃するようにダンスを申し込まれ、望まれて婚約をしたピエレットだが、ある日ふと気づく。

「エヴァリスト様って、ルシール王女殿下のお話ししかなさらないのでは?」 

 エヴァリストとルシールはいとこ同士であり、幼い頃より親交があることはピエレットも知っている。

 だがしかし度を越している、と、大事にしているぬいぐるみのぴぃちゃんに語りかけるピエレット。

「でもね、ぴぃちゃん。私、エヴァリスト様に恋をしてしまったの。だから、頑張るわね」

 ピエレットは、そう言って、胸の前で小さく拳を握り、決意を込めた。

 ルシール王女殿下の好きな場所、好きな物、好みの装い。

 と多くの場所へピエレットを連れて行き、食べさせ、贈ってくれるエヴァリスト。

「あのね、ぴぃちゃん!エヴァリスト様がね・・・・・!」

 そして、ピエレットは今日も、エヴァリストが贈ってくれた特注のぬいぐるみ、孔雀のぴぃちゃんを相手にエヴァリストへの想いを語る。

小説家になろうにも、掲載しています。
 
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