天使って言うな!
これは──とある地球のもう一つの“地球”の物語。
本来あり得ない──起こしうるどんな事象も<彼女>の前では霞む。
波打つ黄金の髪は腰まで伸ばし、澄んだ水面のように清らかな蒼の瞳、やや幼さを体現した顏…華奢な身体付きにすらりと伸びた手足、声はやや高めのアイドル声優、Li○A似。
とてもよろしい──じゃない。
そんな<彼女>がなぜか地上に降り立った。
「…ふぅ。さ、迷える子羊(ゲーム内の)を救うとしますか!」
彼女の名は───
これは日々天界で雑務に終われる天使(主人公)が下界に長期休暇を取りに行った時の記録である。
人間に紛れて学園に通ったり、ネトゲで1人無双したり、時々人を助けたり…そんなのどかな、どこにでもある休暇のおはなし。
「天使って言うな!」
──ただ、“天使”と呼ばれる事には全力で否定するのだが。
皆、薄々は分かっているのです。
「ありがとう、天使様!!」
彼女に助けられた彼らは揃って彼女を讃えます。
感謝の言葉を送る度に“天使”であることを全力で否定されるのですが…彼らはめげません。
“彼女”も諦めません。
彼女が“天使”であることは事実なのに──なぜ、そこまで否定するのか?
「旅行に来たのに出先で会社の上司に会ったような気がして全然休めないでしょう?」
と。
…解るような、わからないような…そんな理由で、彼女は今日も長期休暇を満喫するのでした──。
本来あり得ない──起こしうるどんな事象も<彼女>の前では霞む。
波打つ黄金の髪は腰まで伸ばし、澄んだ水面のように清らかな蒼の瞳、やや幼さを体現した顏…華奢な身体付きにすらりと伸びた手足、声はやや高めのアイドル声優、Li○A似。
とてもよろしい──じゃない。
そんな<彼女>がなぜか地上に降り立った。
「…ふぅ。さ、迷える子羊(ゲーム内の)を救うとしますか!」
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