創世の賢者

 どこで生まれたのか、誰が産んだのか。

 赤ん坊の頃に森に捨てられていた黒猫の少女・シオン。
 自我もあやふやな時代に天涯孤独となったシオンは、黒い仮面を纏った大男……師匠に拾われ、長い時を共に過ごしてきた。
 他者を嫌い、寄せ付けない師匠のもとで厳しく接されながらも、彼女は平穏な日々を送ってきた。
 その日々に、シオンは物足りなさを抱きながらも、この先もずっと続くのだろうと漠然と考えていた……自分自身がそれを終わらせるなど、微塵も思わず。


「ねぇ、師匠…私、何の為に生まれたのかな」
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