復礼高校ミステリー研究部 春告鳥はまだ鳴かない
あらすじ
一九八七年一月。転校生の三竹和沙は、人との関わりを避け、孤独の中で日々を過ごしていた。そんな彼が出会った「小林酒店」の老婦人・千代。戦時中の悲しい記憶を抱えながら、失った我が子を弔い続ける彼女の優しさに触れ、三竹は少しずつ他者の人生に目を向けるようになる。しかし千代の殺害事件をきっかけに、三竹は人を思う心の温かさと、正しさが時に誰かを傷つけるという現実を知る。
一方、復礼高校では、文武両道の一年生・桜森京子がミステリー研究部に所属していた。卒業を控えた先輩たちから部長継承の試練を受け、さらに差出人不明のラブレターを巡る騒動を解決した桜森は、正式に部長の座を受け継ぐ。そして春、校内の掲示板に残された小さな違和感をきっかけに、一人の転校生・三竹和沙と出会う。
こうして二人の高校生活が始まるが、校内では女子生徒の転落死が相次ぎ、さらに新聞部部長・桐谷真人までもが不可解な死を遂げる。残されたわずかな手掛かりを追う三竹と桜森は、やがて校内に潜む「ローズガーデン」という謎の存在へと近づいていく。
いくつもの出来事が一本の線で結ばれていく中、二人は人の善意と悪意、その境界にある危うさを目の当たりにする。そして嵐の夜、二人を待ち受けていた最後の真実とは――。
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2026年1月ジャンルを大衆文学→ミステリーに変更しています。