魔法学院の転入生と禁書秘録
正義の主人公の話じゃない。
むしろ、主人公は罪人だ。
※
ティス・セシス、17歳。家族もない、過去もない、自分の正体すらわからない。
五年前、帝国魔導士のセリアが血の海から彼を拾い上げた。
その時、彼は12歳だった。
魔法を学び、軍隊に入り、コードネーム“フロスト”の処刑人になった。
そして、やらかした。
民間人を誤殺したとされ、エリートから監視付きの罪人へと堕ちた。
本来なら処刑されるところを、セリアの嘆願でかろうじて生き延びた――代わりに自由をすべて奪われ、監視付きの生活を強いられて。
※
だから彼は逃げることにした。
誰も自分を知らない場所へ。
「魔法学院に行く」
「正気か? お前は罪人だぞ――」
「囚人でいるより、学生のほうがマシだ」
※
しかし現実は甘くなかった。
隣の席は銀髪翠眼のお嬢様。初日から殴ってくる。
周りは名門貴族ばかりで、彼が一番嫌いなタイプの人たちだ。
さらに最悪なことに、セリアも教師として学院に潜入していた――監視の続行である。
※
これは過去から逃げ出したい男が、過去に追いかけられる話。
チートもなければ、更生もない。
ただ、トゲトゲした罪人が、無邪気な学生たちと過ごす中で、少しずつ“普通の生活”ってものを学んでいく。
「なんでいつも、寄せ付けないような顔してるんだ?」
「近づきたくないからだ」
「……じゃあ、なんでここにいるんだ?」
「ここが、俺が生きることを許された唯一の場所だから」
本作は「小説家になろう」でも連載中ですhttps://ncode.syosetu.com/n2309mc/
むしろ、主人公は罪人だ。
※
ティス・セシス、17歳。家族もない、過去もない、自分の正体すらわからない。
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そして、やらかした。
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本来なら処刑されるところを、セリアの嘆願でかろうじて生き延びた――代わりに自由をすべて奪われ、監視付きの生活を強いられて。
※
だから彼は逃げることにした。
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※
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※
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ただ、トゲトゲした罪人が、無邪気な学生たちと過ごす中で、少しずつ“普通の生活”ってものを学んでいく。
「なんでいつも、寄せ付けないような顔してるんだ?」
「近づきたくないからだ」
「……じゃあ、なんでここにいるんだ?」
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