バレンタイン・デイ(ズ)
20歳になった主人公、楠恭子(くすのききょうこ)が荷物を片付けている時に出てきたのは、高校生の頃につけていた日記帳。ページを捲りながら、懐かしい日々に思いを馳せる彼女。しかし、そこに綴られていたのは、決して楽しい思いでばかりではなく――。
平穏で。穏やかで。けれど、なんの代わり映えもしない平凡な高校生活を送っていた恭子の日常は、三年生に進級した時のクラス替えで、片想いだった相手──福浦晃(ふくうらあきら)と同じクラスになった事で変わり始める。
やがて晃の友人である容姿端麗な美少女、立花玲(たちばなれい)を交えたトライアングルは、様々な軋みを生みだしながら季節をこえていく。
そんな中、ある日玲が倒れたことで事態は急変する。
卒業まで、残された時間が少ないことを悟った恭子と玲は、バレンタインデーに共に告白することを決意するのだった。
決戦の日は、バレンタイン・デイ(ズ)
はたして、二人の勝負の行方は?
※『見上げた空は、今日もアオハルなり』の姉妹作品です。相互にネタバレ要素を含みますので、ご了承願います。
※表紙絵は、白井様に描いて頂きました。
吹奏楽に本気で挑むこと。今までの出来事が走馬灯のように駆け巡る。やめようと思ったこと。上達しない自分に歯痒い思いをしたこと。でも、自分以上に頑張っている人がいた。好きで、どうしようもないくらい心を占領する彼、晃。彼がいたからこそ、最後までやり遂げることができた。
涙の意味を知る。終わることへの寂しさが零れる。
美しい青春の一ページをありがとう。
幕間 読みました。
過去を振り返るといつだって、眩暈がするほど明るくて輝かしい思い出ばかり。いらないことをあれこれと考えて自分の気持ちに折り合いをつけられないまま、時間だけを浪費する。恭子の気持ちは痛いくらいよく分かる。
夏のオワリ 読みました。
いいですね。敗北と共に部活動が終わる。華々しい活躍も沸き上がるような喝采もないままに、降り注ぐ雨の中、涙と共に全てが幕を閉じる感覚。この何とも言えない切なさは学生生活でしか味わえないもののように思えます。この一話は個人的にお気に入りですね。
言えない気持ち 読みました。
とっても切ないですねぇ。そしていつの時代もイジメは何も良いことを産みませんね。
普段、自分の気持ちを言えないのに咄嗟に出た心は、自分の醜い部分。
頑張ってくれた晃の気持ちを棒に振るってしまった。後悔は止めどなく。自責の念は計り知れず渦巻いて。果たして彼女はどうするのか?注目です。
四話目読みました。
晃君を応援するために、恭子は吹奏楽部に入ったのですね。確かに動機は不純なのかもしれませんけど、真っ直ぐで可愛らしいと思ってしまいます。彼の今までの努力を知って、彼が不遇な扱い?を受けているのも分かっていても、好きだという気持ちは色褪せない。素晴らしいくらいに純粋な子なのだというのが伺えます。花音さんの作品にしては珍しく綺麗な子だなという印象です。実はこれ広瀬君が恭子のことが好きだと尚、面白いのですが。
三話目 始まりの季節 読みました。
恭子のお友達、律と美也が登場。初々しい二人って感じですね。三人のグループができているのはいいことですね。友達が少ない、そして、片想いをしている。確かにこれは由々しき事態だ。
感傷に浸る20歳のあたし 二話目読みました。
二話目の時点で心を抉ってきますね。やめてください(笑)日記につけた思い出と共に昔を振り返る。ありがちですけど、やはり心に来ますね。バレンタインが作品名にある通り、チョコを渡すのがキーになりそうですね。でも、この時までが楽しかった。ということは、よくないことが待っているのかな?
一話目から引き込んでくるのウマイですね。
恭子ちゃんは昔の男の人を引きづっているんですね。それほどまでに忘れられない恋なんでしょうか。
非日常でなくても、読者を一話目で掴むことは出来る。それを教えてくれるかのような一話でした。ここから彼女がどうなるのか?前を向けるのか?注目をしたいと思います。
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