摂氏一万度の恋人たち ~災害の前に人は無力なのか~
主人公の翔太は、東京から故郷である福島に戻った青年。
初めて出場した火事場は壮絶な光景が広がっていた。夜の光景を真っ赤に包み込む炎。肌が焼け付くような強烈な熱風。耳をつんざくような轟音。
それらに負けまいと、必死の消火活動を続ける先輩団員。
そんな地獄のような光景の中、新人消防団員の翔太は、延焼を防ぐべく、隣家に続く建物の破壊活動を続けていた。
しかしそこに住む少女のランドセルを取り戻すため、あろうことか炎に包まれる建物の中に飛び込んでしまう。
辛うじて助かった翔太だが、先輩団員にこっひどく怒られることに。
またプライベートでは、遠距離恋愛していた彼女と音信不通になっていた。
意気消沈の翔太だが、それでも前に進もうと婚活などにも参加していた。
そんな翔太の前に現れたのは、幼少期を一緒に過ごしてきた幼なじみだった。
久しぶりに会った幼なじみは、洗練されて大人の女になっていた。
こうしてあの頃の淡い恋心が芽生える翔太。
そんなある日、真っ赤に染まる西の空を目撃する。そこは世話になった老婆の家がある場所。災害の前に人はあまりにも無力、そこで翔太がとった行為とは……
立ち向かうのは熱風吹き荒れる火事場。光と爆音、怒号と悲鳴が飛び交うステージ。炎は意志を持って荒れ狂い、男達の熱い情熱と激突する。
大災害の前に人は無力なのか?
果たして彼は、大切な存在を守れるのか……
リアルな日常を切り取った、青春と恋愛の群像物語です。火事場シーンは必見。
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