運命の番
世界には、人間ではなく獣人たちが暮らしていた。
狼、虎、狐、豹、獅子――それぞれの種族が国を築き、広大な大陸を治めている。
獣人は「運命の番(つがい)」という、生涯ただ一人だけの運命の相手を持つと言われていた。
番を見つけた獣人は、一生その相手しか愛せない。
それは祝福であり、時に呪いでもあった。
――だが、番を持たずに生涯を終える者も少なくない。
だからこそ、多くの獣人は運命など信じなくなっていた。
ーー森で静かに暮らしている女性レイラと森で出会った白銀狼のカイルとの出会いである。
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