婚約者の兄に妃にして欲しいと頼んだら

子爵令嬢でありながら、第二王子の婚約者という地位を手に入れたフレイア。
彼女が築き上げた全ては、ある日突然覆された。

「僕は彼女と婚約することにした。大丈夫、お前のことはいずれ側室に迎えてやろう」

そう告げた婚約者の隣には、社交界の姫君と名高い侯爵令嬢が立っていた。
二人を前に、フレイアはただ笑って首を縦に振ることしかできなかった。

築き上げてきたものが、音もなく崩れ落ちる。

涙を堪えきれず飛び出した先で彼女が出会ったのは婚約者の実兄である第一王子アルスハイン。
彼を前にしたフレイアは、衝動のまま口にした。

「私を妃にしてください」

・・・

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