陛下、貴方の愛が重すぎます!

幼い頃から婚約を結んで恋愛とか権力のいざこざ色々あったけれど私たちが離れてしまうようなことはなかった。

若き王として結婚してからの夫は民への信頼も熱い。それはいい……それはいいけどね?

「今日も美しいな、リアリー」

「陛下、それはわかりましたからひとりでお仕事くらいするようにしてください」

「り、リアリー?何故そんなに冷たいんだい?私のことはシアと呼ぶように言っているだろう?ああ、もしかして私に不満が?リアリーに不満を抱えさせるなんて私はなんと愚かな夫だ……。気にくわない部分があれば直すから許しておくれ……っ」

「はぁ……はいはい、顔が気に入りません。どうしようもないでしょうから……」 

「そうか、顔か。ならば焼いてくるからしばらく待って……」

「いやいやいや、冗談だからっ!」

さすがに王妃の顔も保てそうにないほど夫の愛が重すぎるのだけが、唯一の……欠点と言うべきか。おかげでどれだけ彼が私以外のご令嬢に狙われても気にならなかったけど、さすがにどうにかしたいわけで………でもこれ、私のせいでもあるんです。聞いてもらえます?



ざらめ様またまたネタ提供ありがとうございます!

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