BORDER 最後の境界守
人間の世界と非日常の世界を隔てる境界。その管理と裁定を担ってきた祝巫《はふり》の一族は、不老不死を求める人間の欲望によって滅ぼされた。ただ一人生き残った末娘・藤真しのぶは、一族を奪った人間への憎しみを抱えながらも、「最後の境界守」として、人間の日常を非日常の脅威から守り続けている。
そんな彼女の前に現れたのが、特務0課の西崎宗次郎だった。立場の異なる二人は、怪異討伐を通じて幾度も共闘する。言葉を交わさずとも互いの意図を察し、危機には自然と背中を預け合う。孤独に戦ってきたしのぶにとって、宗次郎は初めて心から信頼できる人間となり、二人の絆はやがて恋情へと変わっていく。
そんな中、山中の廃稲荷社で児童たちが相次いで負傷する事件が起こる。調査に向かった二人を待っていたのは、かつてしのぶに執着していた大陸由来の黒い天狐だった。しのぶへの妄執から宗次郎を敵視した天狐は彼を襲い、しのぶを庇った宗次郎は瀕死の重傷を負う。それでも彼はしのぶを渡すことを拒み、天狐を退ける。
目の前で倒れた宗次郎を前に、しのぶは初めて、彼を失うことを何より恐れていると知る。助かってほしい、生きていてほしい、離れないでほしい――自分がこの男を愛しているのだと悟る。
宗次郎もまた、しのぶへの想いが、これからの人生をともにしたいという愛情であることを悟る。
一族を滅ぼした人間を許したわけではない。それでも、しのぶが最後に選んだのは、たった一人の人間だった。唯一無二に息が合い、命を預け合える男、西崎宗次郎。しのぶは彼を生涯の伴として、その傍で生きていく道を選ぶ。
人間を憎みながら、それでも人間の日常を守ってきた最後の境界守。彼女が最後に選んだ未来は、孤独ではなく、宗次郎とともに生きる人生だった。
そんな彼女の前に現れたのが、特務0課の西崎宗次郎だった。立場の異なる二人は、怪異討伐を通じて幾度も共闘する。言葉を交わさずとも互いの意図を察し、危機には自然と背中を預け合う。孤独に戦ってきたしのぶにとって、宗次郎は初めて心から信頼できる人間となり、二人の絆はやがて恋情へと変わっていく。
そんな中、山中の廃稲荷社で児童たちが相次いで負傷する事件が起こる。調査に向かった二人を待っていたのは、かつてしのぶに執着していた大陸由来の黒い天狐だった。しのぶへの妄執から宗次郎を敵視した天狐は彼を襲い、しのぶを庇った宗次郎は瀕死の重傷を負う。それでも彼はしのぶを渡すことを拒み、天狐を退ける。
目の前で倒れた宗次郎を前に、しのぶは初めて、彼を失うことを何より恐れていると知る。助かってほしい、生きていてほしい、離れないでほしい――自分がこの男を愛しているのだと悟る。
宗次郎もまた、しのぶへの想いが、これからの人生をともにしたいという愛情であることを悟る。
一族を滅ぼした人間を許したわけではない。それでも、しのぶが最後に選んだのは、たった一人の人間だった。唯一無二に息が合い、命を預け合える男、西崎宗次郎。しのぶは彼を生涯の伴として、その傍で生きていく道を選ぶ。
人間を憎みながら、それでも人間の日常を守ってきた最後の境界守。彼女が最後に選んだ未来は、孤独ではなく、宗次郎とともに生きる人生だった。
あなたにおすすめの小説
初夜のあとに愛する人がいると言われたので祝福で身体の時間を一日戻しました
夫婦となって初めて迎えた夜、セレンティアは夫リオールから「俺には、愛する人がいる」と告げられる。
彼が初夜を済ませた理由は、三年後に白い結婚として婚姻無効を申し立てられないようにするためだった。
けれどリオールは知らなかった。セレンティアの祝福《一日回帰》が、自分自身の身体にも使えることを。
セレンティアは自分の身体の時間を一日前へ戻し、三年間、侯爵家の妻として務めを果たすことを決める。
夫に愛されるためではない。三年後、白い結婚としてこの家を出ていくために。
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
我慢なんてしていませんわ。だって、面倒でしょう?
「クロエに子供ができた。準備が整い次第、離れで暮らすことになるからそのつもりでいてくれ」
普段ほとんど屋敷にいない夫が前触れもなく告げてきた言葉をきっかけに、レティシアは“三年間”の契約を終わらせることにした。
赤の他人を屋敷に迎えることはしない。
不要なものに感情を砕く理由などない。
「だって、面倒でしょう?」
不誠実な夫も、無意味な結婚も、
この際すべて切り捨ててしまいましょう。
【番外編追加】婚約者に好きな人ができたらしい
【本編全3話】
シャノン・ルビーレッド伯爵令嬢は、リュカ・アメジスト侯爵令息と婚約を結んでいた。
ある日、シャノンは、婚約者がニーナ・ペリドット男爵令嬢に懸想しているという噂を耳にする。
シャノンは断罪を回避するため、リュカとの婚約を円満に解消しようとするが――。
※ エブリスタに習作として掲載したものを改稿した作品です。
※ 小説家になろう、カクヨムにも掲載しています。
純粋無慈悲な妖精姫
「こんな茶番、いつまで続けるつもりなのかしら」
“ルーンベルクの妖精姫”と呼ばれるルーンベルク公爵家長女・フェリアは、その特殊な髪色を理由に両親から育児放棄されていた過去を持つ。
悪意と嘲笑、浅慮な思惑を向けられながらも、フェリアはいつだって穏やかに笑う。
「何故、自分に悪意を持つ相手に慈悲を向けなければならないのですか?」
妖精に愛され妖精を愛す
純粋ゆえに無慈悲な少女の、人生の序章。
あのひとのいちばん大切なひと
あのひとはわたしの大切なひと。
でも、あのひとにはわたしではない大切なひとがいる。
それでもいい。
あのひとの側にいられるなら。
あのひとの役にたてるなら。
でもそれも、もうすぐおしまい。
恋人を失ったアベルのために奮闘したリタ。
その恋人がアベルの元へ戻ると知り、リタは離れる決意をする。
一話完結の読み切りです。
読み切りゆえにいつも以上にご都合主義です。
誤字脱字ごめんなさい!最初に謝っておきます。
小説家になろうさんにも時差投稿します。
※表紙はあさぎかな先生(@yatusiro1)にコラージュアートを作成していただいたものです。
(*´˘`*)シアワセデスッ