「嫁は家族ではない」と夫が言い、肖像画の私の場所に従妹が立ったので、離縁します
「嫁は家族ではないのよ。家族の肖像画には、血のつながった者だけが立つものなの」
結婚して三年目の秋。伯爵家の新しい肖像画の最後の通しで、義母はそう言って、夫の隣の私の場所に、夫の従妹ザビーネを立たせた。夫のディートマーは頷き、画家に、私の描かれていた顔を削らせた。
「代金は、いつものように君の持参金の利息から頼むよ。一門の集いの支度もね」
両親を亡くし、家族が欲しくて嫁いだ三年間。私は、家族ではなかったらしい。
その夜、私は一門の本家の公爵閣下へ、離縁の願い書を書いた。
本家に身を預けた私を迎えたのは、一門から「出戻り」と遠ざけられてきた大叔母様と、食卓に置かれた、私の名前の札の付いた椅子。そして、なぜか私の好きなお茶を知っている、本家の当主ユストゥス様だった。
一方、私のいなくなった伯爵家では、月の初めの払いが止まり、仕立屋と画家が残金を求めて門を叩きはじめる。
新しい肖像画が一門の間に掛けられる集いの日まで、あと二十四日。
結婚して三年目の秋。伯爵家の新しい肖像画の最後の通しで、義母はそう言って、夫の隣の私の場所に、夫の従妹ザビーネを立たせた。夫のディートマーは頷き、画家に、私の描かれていた顔を削らせた。
「代金は、いつものように君の持参金の利息から頼むよ。一門の集いの支度もね」
両親を亡くし、家族が欲しくて嫁いだ三年間。私は、家族ではなかったらしい。
その夜、私は一門の本家の公爵閣下へ、離縁の願い書を書いた。
本家に身を預けた私を迎えたのは、一門から「出戻り」と遠ざけられてきた大叔母様と、食卓に置かれた、私の名前の札の付いた椅子。そして、なぜか私の好きなお茶を知っている、本家の当主ユストゥス様だった。
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