元聖女の言霊使い? いいえ、ただの雑貨屋です〜鑑定と称してガラクタをレアアイテムに変えて困っている人を救っていますが聖女じゃありません〜
その雑貨屋には奇妙な噂がつきまとっていた。
店主のロベリアが鑑定すると偽物も本物に変わってしまうという噂が。
「そんなの誰かが流した嘘だろう」と世間は四方山話としか思っていなかった。
だが、その奇跡を目の当たりにした王国騎士団長グレイは彼女を不信に思い問い詰める。
「何が目的だ、雑貨屋」
「あら? そんな怒ると端正な顔が台無しですよ」
その後、ちょっとした事件でロベリアと行動を共にしたグレイは彼女の「特別な力」を目の当たりにする。
彼女が「グレイさんの手にしているのは名工が仕立てた刀剣」と口にすればグレイの古びた剣がみるみるうちに一流刀鍛冶師が仕上げた名刀に早変わり。
悪徳商人が手にした銃を「おもちゃ」と口にすれば弾の代わりに旗が飛び出る玩具変貌を遂げてしまう。
「雑貨屋、お前、何者だ」
「これは言霊です、その気になればどんなゴミでも秘宝に変えられます。たまに困った人をこの力で救って来ましたね」
「――っ!? もしかして、お前は……東方で召喚された聖女、なのか?」
「ご想像にお任せします。あぁグレイさんは良い人そうなので、ちょっとお手伝いして貰えませんか?」
「手伝いだ?」
彼女曰く、自分は異世界転移者で元の世界に帰りたい。そのためには異世界に帰るための言霊……それに耐えうる秘宝を探しているらしい。
「わかった、代わりに君の言霊で騎士団が請け負う仕事を手伝ってくれ」
「事件解決に言霊を? まぁいいでしょう、ギブアンドテイクでいきましょうか」
堅物騎士団長と言霊使いの偏屈聖女のバディが次々と難事件を解決していく
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