余命僅かな聖女ですが、蛮族と恐れられる辺境伯に子を望まれています
あらゆる怪我や病を癒す、聖女の力を持つリュシア。しかし、その力には能力者の命を削るという残酷な代償があった。
幼い頃から家族に力を搾取され続けた末、余命僅かとなったリュシアは、世継ぎを作るために売り飛ばされ、悲惨な最期を迎えたはずだったが、目を覚ますと二年前へと時が巻き戻っていた。
「二度目の人生は誰にも利用されたくない」
リュシアはそう覚悟を決めて家を出るが、逃亡中に出会ったのは、民から蛮族として恐れられる辺境伯・ゼファンだった。
「俺と結婚して、子を産んでほしい」
突然の求婚に戸惑うリュシアだったが、彼もまた、一族にかけられた短命の呪いを背負っていて……。
ゼファンに触れると、冷え切ったリュシアの身体は温もりを取り戻し、ゼファンの苦しみもまた和らいでいく。
互いの命を繋ぐための契約結婚。子を成すまでの約束だったはずが、次第に離れられなくなって――。
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