最強魔導師は愛するほど殺したくなる
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魔法を使うたび、愛する者を壊したくなる――それが愛する者であったとしても。
それが、わずか3歳の少女に突如降りかかった残酷な「呪い」だった。
人類の天敵たる異形の獣・ヴィルヘルが蔓延る世界。
かつて王国魔導師団の天才と謳われたエリカは、「呪い」を背負って生きていた。
彼女の血肉に潜み、成人した今もなお己の人生を深く蝕み続ける『悪霊』の呪い。
エリカが密かに想いを寄せる青年ライナス。
彼の両親はエリカの悪霊によって命を落とし、その弟ディオンの体内にもまた、彼女から分かたれた悪霊の半分が息づいていた。
「すべては私のせい。だから私が、彼を救う――」
過酷な運命を背負わせてしまったライナスを、そしてディオンを、呪縛から解き放ちたい。
そんな折、ディオンが己の呪いを解明すべく、ただ一人で聖都の『聖図書館』へ向かうという噂を耳にする。
あそこへ行けば、この『悪霊』の正体が掴めるかもしれない。
一縷の望みを賭け、エリカは自らの心を殺して彼の過酷な旅に同行する決意を固める。
だが、絶望の淵で足掻く彼らはまだ知らない。
一族を蝕む「悪霊」の真の姿を。
そして、この世界を覆う恐るべき禁忌の真実を。
これは、己の罪と呪いに抗い、絶望の果てに夜明けを勝ち取る英雄たちの叙事詩。
※これは『最果ての海に、蝶は舞う』の加筆修正版となります。
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