余孽之剣 日緋色金─胎動篇─

 日ノ本ノクニは、ツルギによって創られたと云われる。
 いにしえの神々がツルギを海に浸し、引き揚げた時、四つの雫が滴り落ち、その雫がさらに分かれて八洲になったのだとか……
 あの世とこの世を繋ぐ神剣ヒヒイロカネ。
 三種の神器の要であるこの剣を持つ者が、世界を治めるができた。
 風の吹いてくる方角から、肩まで伸びたざんばら髪の男がやって来た。
 名をウクハウと言った。
 柄から刀身にかけて刃と逆に反った不思議な形をした剣を背負っていた。
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