とある者たちの小さな復讐譚
フレデリック・ブレグリン侯爵には、目に入れても痛くないほど可愛い娘がいる。
最近、その娘が酷く悲しい思いをして帰ってきた。
妻が寄り添い、悲しみに暮れる娘を励ましている間、フレデリックはどうにかして娘の悲しみの原因を取り除こうと日々動き回っていた。
そんなある日、フレデリックは優秀な使用人ふたりを王都の奥まった通りにある宿へ送り込む。
しかしふたりは、目的を果たす前に宿泊を取りやめて帰ってきた。
一歩間違えれば、フレデリックだけでなく侯爵家全体が咎められる状況に陥るところだったらしい。
それでもふたりが無事に戻れたのは、宿の受付をしていた帽子の男の助言があったからだという。
「あんたと俺の目的は同じ。俺の方は別な理由も混じってるけど、理由も似たようなもんだな」
これは、とある者に人生を狂わされた者たちの小さな復讐譚である。
※ 目指せ短編の目安2万字! を目標に書いています。
※ 話の区切りの都合上、全3話を想定。
※ カクヨム、なろう、pixiv にも投稿しています。
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