彷徨いの果て レティシア

凄腕冒険者レティシアは、死に場所を探して彷徨っていた。五歳の息子バルを失って以来、どこにも属さず、一人で剣を振り続けていた。

そこへ現れたのは、駆け出し冒険者のマティ。病気の母と幼い妹弟を養うために必死な少女だった。

そしてレティシアの影のように現れる、流離いの剣士サラト。彼はレティシアの元夫であり、バルの父親だった。息子の死の責任を背負い、許されないまま、ただ遠くから守り続けていた。

三人の孤独が交わるとき、失われたはずの温かさが、少しずつ戻ってくる。
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