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じいちゃんに緑町の人間について聞こうとしたのだけど……
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猫助のお母さんが「では、ごゆっくり~」とじいちゃんの部屋から出ていった。
俺達はいよいよじいちゃんに緑町の人間について聞かなくてはならない。
俺はフォークを口に咥えドキドキしてきた。ちらりとにゃんぴの顔を見るとどうやらにゃんぴも緊張しているようだ。
チョコレートケーキを美味しそうに食べているじいちゃんには悪いけれど、人間の話を聞くぞと思い猫助の肩をぽんぽんと俺が叩くと、猫助は振り向いた。
な、なんて顔になっているんだよ。顔中チョコレートまみれになっているではないか。しかも可愛らしい肉球のあるその手もチョコレートでベタベタなのだった。
「……猫助、お前」
「ん? 猫太どうしたの?」
猫助はにぱにぱーっと笑い俺の顔を見た。その幸せそうな顔はめちゃくちゃ可愛らしかった。くっそー可愛いじゃないか。なんて、言っている場合ではなかったのだ。
俺はチョコレートがくっついている猫助の耳元に口を近づけ小声で、「じいちゃんに緑町の人間について聞かなきゃ」と言った。
「あ、そうだったー」
猫助は大きな声を出すのだから困ったものだ。
「ん? 猫助、大きな声を出してどうしたんだ?」
フォークをお皿に置いたじいちゃんが顔を上げて聞いた。ってちょっと……。
じいちゃんのその顔もチョコレートまみれになっているではないか。
俺達はいよいよじいちゃんに緑町の人間について聞かなくてはならない。
俺はフォークを口に咥えドキドキしてきた。ちらりとにゃんぴの顔を見るとどうやらにゃんぴも緊張しているようだ。
チョコレートケーキを美味しそうに食べているじいちゃんには悪いけれど、人間の話を聞くぞと思い猫助の肩をぽんぽんと俺が叩くと、猫助は振り向いた。
な、なんて顔になっているんだよ。顔中チョコレートまみれになっているではないか。しかも可愛らしい肉球のあるその手もチョコレートでベタベタなのだった。
「……猫助、お前」
「ん? 猫太どうしたの?」
猫助はにぱにぱーっと笑い俺の顔を見た。その幸せそうな顔はめちゃくちゃ可愛らしかった。くっそー可愛いじゃないか。なんて、言っている場合ではなかったのだ。
俺はチョコレートがくっついている猫助の耳元に口を近づけ小声で、「じいちゃんに緑町の人間について聞かなきゃ」と言った。
「あ、そうだったー」
猫助は大きな声を出すのだから困ったものだ。
「ん? 猫助、大きな声を出してどうしたんだ?」
フォークをお皿に置いたじいちゃんが顔を上げて聞いた。ってちょっと……。
じいちゃんのその顔もチョコレートまみれになっているではないか。
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