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この扉の向こうに何がある
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このカフェの中にあの三毛猫がいるのかなと思うと怖くなり回れ右をして逃げ帰りたくなってしまう。けれど、前世でのお母さんのことを考えると逃げることなんてできない。
「さあ、この扉を開けるぞ」
俺は意を決して扉を開けようとした。
「ねえ、猫太、真っ正面から入ってもまた追い返されるだけなんじゃないのかな?」
「えっ!? あ、確かにそれもそうだよね」
猫助の言う通りだ。
「裏口に回ってみる?」
「うん、そうするか」
「取り敢えずそうしようよ」
俺達はそう言い合い裏口へ回ってみることにした。
カフェの裏口に続く細い道を歩いていくと『関係者以外立入禁止だぞにゃ~』と黒マジックで書かれた貼り紙がべったりと貼られていた。
「これを書いたのはあの三毛猫かな?」
俺はあの三毛猫がペンを握り怖い目つきでこの貼り紙に文字をキュッキュと書いているその姿を想像してぶるぶる震えそうになった。
「あれ~? 猫太君ってば震えているのかな?」
にゃんぴがクスッと俺を指差して笑っているけれど、そのにゃんぴのもふもふの可愛らしい足も震えていることに気づいた。
それから猫助の体も小刻みに震えている。俺達はとっても怖がりだなと思うと可笑しくなる。
この先、どんなことが待っているのか分からないけれど、さあ、どんどん歩いて行こう。
「さあ、この扉を開けるぞ」
俺は意を決して扉を開けようとした。
「ねえ、猫太、真っ正面から入ってもまた追い返されるだけなんじゃないのかな?」
「えっ!? あ、確かにそれもそうだよね」
猫助の言う通りだ。
「裏口に回ってみる?」
「うん、そうするか」
「取り敢えずそうしようよ」
俺達はそう言い合い裏口へ回ってみることにした。
カフェの裏口に続く細い道を歩いていくと『関係者以外立入禁止だぞにゃ~』と黒マジックで書かれた貼り紙がべったりと貼られていた。
「これを書いたのはあの三毛猫かな?」
俺はあの三毛猫がペンを握り怖い目つきでこの貼り紙に文字をキュッキュと書いているその姿を想像してぶるぶる震えそうになった。
「あれ~? 猫太君ってば震えているのかな?」
にゃんぴがクスッと俺を指差して笑っているけれど、そのにゃんぴのもふもふの可愛らしい足も震えていることに気づいた。
それから猫助の体も小刻みに震えている。俺達はとっても怖がりだなと思うと可笑しくなる。
この先、どんなことが待っているのか分からないけれど、さあ、どんどん歩いて行こう。
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