チー牛 小説一覧
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男は牛丼チェーン店で悩んでいた。
――チーズ牛丼を食べたい。
だが自分の容姿を思い返すと、頼む勇気が出ない。眼鏡、猫背、気弱そうな雰囲気。いわゆる「チー牛」と呼ばれる類いの見た目だ。
もし周りが中年のサラリーマンばかりなら、迷わずチーズ牛丼を頼んでいただろう。だが今日に限って、近くの席には制服姿の女子高生が二人。笑い声が耳に届くだけで胃が縮む。
「……キムチ牛丼で」
結局、口から出たのは無難な選択だった。
ところが――
「お待たせしました。チーズ牛丼です!」
運ばれてきたのは、頼んだはずのキムチ牛丼ではなく、熱々にとろけたチーズが眩しいチーズ牛丼。
(ま、間違ってる……でも言えない)
文字数 69,421
最終更新日 2025.12.07
登録日 2025.09.21
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ある国の美しい公主(姫)が、隣国の王に嫁ぐことになった。主人公は従者として公主と共に後宮に入ったが、その瞬間に身代わりとして公主=王の妃の役割を押し付けられてしまう。本物の公主は、不細工な王の元に嫁ぎたくないあまり、立場を入れ替えたのだった。
文字数 96,934
最終更新日 2024.07.19
登録日 2024.06.13
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