青春の記憶 小説一覧
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1
未来はまだ、水の向こうに
四十七歳、離婚歴あり。仕事も家もあり、一人で生きていくのに困ることはない。
ただ、これから先に楽しみにしているものもなかった。
そんな塔子が久しぶりに訪れた琵琶湖で聞いたのは、三十年近く忘れていたオールの音。やがて水面には、高校時代の艇と十七歳の自分が現れ始める。
「未来、楽しい?」
あの頃の自分が待っていた未来に立つ四十七歳の塔子は、まだ答えを知らない。
琵琶湖と朝日レガッタを舞台に、過去と現在、そしてこれからをつなぐ、大人の再出発の物語。
2
初恋日記 ~恋が芽吹くその時を
それは、いつかの春風。
それは、星の下の囁き。
それは、言葉にならなかった気持ち。
「初恋」と呼ばれる記憶は、人の数だけ形がある。
子どもたちのまっすぐなまなざし。
静かな図書室で重なるページの音。
夜の街でふと灯る心の熱。
何年経っても色あせない、胸の奥の風景。
これは、さまざまな人生の片隅に咲いた、小さくもかけがえのない「初恋」の物語たち。
誰の心にも、きっとひとつはある、はじまりの記憶へ――。
3
俺たちの旅
半世紀の歩みを振り返りながら、
「今の自分でもいい」と思える小さな灯りを見つけるためのエッセイ。
過去の自分や友の記憶が、今日を生きる誰かの励ましになりますように。
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