軍産複合体 小説一覧
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――灰の海と呼ばれた境域は、かつて文明が沈んだ地。
だが今、企業が掘り返すのは“資源”ではなく、“過去の亡霊”だった。
コードネーム《ホワイトティンゴ》。
企業所属の試作機体にして、かつて“死んだはず”のレイヴンの名。
搭乗していたのは、第三中隊の名物隊長――女性傭兵《ツバメ》。
戦場で散ったその姿に、仲間たちは一度“黙祷”を捧げた。
……が、問題はここからだ。
最近、境域で活動する機体に“彼女の動き”と酷似した挙動が記録された。
白い外殻、旧式に見せかけた動き、そして――“人間臭い”反応。
誰が乗っている? ツバメなのか?
それとも、既に死んだ彼女を“演じている”何者かか?
顔は映らず、IDは全域でブラックリスト指定。
正体を探るたびに、さらに“誰かの記憶”を呼び起こすだけ。
企業の命令はこうだ――
「灰海防壁を突破し、《ホワイトティンゴ》を捕獲せよ。
ただし、その中身には触れるな。……死人が何を考えていようと関係ない」
誰が“ツバメ”で、誰が“レイジ”なのか。
命も過去も、演じることさえ“企業資産”と見なされる世界。
だが、それでも。
彼(or 彼女)は引き金を引く。黙祷なんてクソ喰らえだ。
《灰海境域:ホワイトティンゴ》
これは、名前を奪われた傭兵たちが、それでも名を遺す戦場譚。
文字数 45,647
最終更新日 2025.06.23
登録日 2025.06.15
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EU崩壊寸前のフランス・パリを調査していた鳩川信雄とアレクサンドラ・ナーシャはパリの現状を視察していた。
しかしパリ2街区で起きた歴史的な銃撃事件や災害により彼はナーシャとは別々の世界で違う世界に連れ去られてしまう。
そして、信雄が見た世界は住民が軍人に殺害される様子に驚愕したがある少女と出会う事で、彼女達と共にサイリスタ帝国や聖職者、軍人の闇を暴きながら戦いに身を投じる…、
青年と少女達がサイリスタ帝国の軍部や聖職者と立ち向かい彼らの闇を暴いてゆくダークファンタジー小説。開幕!!
文字数 535,626
最終更新日 2019.05.11
登録日 2018.09.03
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