号泣注意 小説一覧
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白い部屋と、やさしい嘘
生まれつき体が弱く、ほとんどの時間を病室で過ごしてきた少女・紗雪(さゆき)。
彼女の世界は、白い天井と、限られた空の切れ端だけだった。
外で遊ぶことも、学校に通うことも叶わないまま、それでも彼女は小さな希望を抱いていた。
――「いつか、桜を自分の目で見てみたい」
そんなある日、紗雪のもとにボランティアとして一人の少年・悠斗(ゆうと)が現れる。
最初は戸惑いながらも、次第に心を通わせていく二人。
悠斗は、外の世界を知らない紗雪のために、空や街、そして季節の景色を写真に収めて届けるようになる。
白だけだった彼女の世界は、少しずつ色づいていく。
しかし、紗雪の身体は決して強くはなかった。
穏やかな日常の裏で、確実に近づいてくる“終わり”。
それでも彼女は笑い、未来を信じようとする。
「来年、一緒に桜を見に行こう」
悠斗が口にしたその約束は、叶う保証のない“やさしい嘘”だった。
限られた時間の中で紡がれる、二人だけの特別な日々。
触れられない風、届かない世界、それでも確かに存在した想い。
やがて訪れる別れの時。
それでも残り続ける約束と記憶は、誰かの未来を静かに変えていく。
これは、短い命を生きた少女と、彼女に出会った少年の、
儚くて、やさしくて、忘れられない物語。
感想数 0
文字数 13,898
最終更新日 2026.08.12
登録日 2026.08.09
2
「まだ、好きなんだ」と、初恋の人は言った
婚約指輪をはめたまま、初恋の人の前で、心臓が今までで一番大きく跳ねた夜があった。
「まだ、好きなんだ」
10年前に言えなかった言葉を、彼は今、私に向けて言った。
半年後に控えた結婚式。誠実で、誰よりも私を大切にしてくれる婚約者。
そんな"絵に描いたような幸せ"の中に、ある日突然、初恋の人が現れた。
優しさと、安心感。
情熱と、ときめき。
どちらも、本物の「好き」だった。
私は、安定を選ぶのか。それとも、過去に終わらせられなかった想いに、もう一度賭けるのか。
雨の夜、私は走った。
その先に待っていたのは――
涙が止まらない、ある一年間の物語。
あなたなら、どちらを選びますか?
#恋愛 #婚約 #初恋 #涙腺崩壊 #108Atelier
感想数 1
文字数 8,969
最終更新日 2026.06.27
登録日 2026.06.27
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