剣を持つ令嬢 小説一覧

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婚約破棄は結構ですが、その侮辱には剣で答えていただきます

「ヨハンナ。おまえとの婚約は破棄する。辺境の粗野な女など、王妃にはできん」 大広間の真ん中でそう告げられましたけれど、わたくし、そこは結構ですのよ。愛されていないことくらい、七年もお側におれば分かりますもの。 けれど殿下は、続けてこう仰いましたの。 「そもそもおまえの父は、金で辺境を売った男だ」 ――ああ。 そこは、聞き流せませんわ。 わたくしは手袋を外して、殿下のお足元へ投げました。 「決闘を申し込みますわ」 「なっ……代理人はどうする」 「立てませんの。わたくしが十二の年から握っておりますのは、刺繍針ではございませんので」 辺境エルンフェルスの武門に生まれた娘です。王都では七年間ずっと「粗野」と嗤われてまいりました。結構ですわ。粗野で。 その粗野で、父の名をお返しいただきます。
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感想数 0 文字数 5,915 最終更新日 2026.08.10 登録日 2026.08.10
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