好きなものを取り戻す 小説一覧

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妹が婚約者のためにコーヒーをやめていたと、兄の私は知らなかった

半年ぶりに王都の屋敷へ戻ったアルフレッドは、妹カフェリーヌがコーヒーを飲んでいることに驚く。 幼い頃からコーヒーに憧れ、十二歳でようやく本物を飲めるようになった妹は、いつの間にか「嫌いになった」と言って飲まなくなっていたはずだった。 けれど、カフェリーヌは言う。 「ずっと好きでしたわ」 コーヒーだけではない。 辛い料理も、乗馬も、赤いドレスも、推理小説も。 妹は王太子に好かれたい一心で、自分の好きなものを一つずつ隠していた。 そんな彼女に王太子が告げたのは――「君には自分というものがない」という言葉。 婚約解消をきっかけに、カフェリーヌは自分の「好き」を取り戻していく。 そして兄アルフレッドもまた、守るべき幼い妹だと思っていた彼女が、もう自分で人生を選べる一人の女性なのだと気づいていく。 一杯のコーヒーから始まる、兄目線の静かな婚約解消と再出発の物語。
恋愛 連載中 短編
文字数 6,664 最終更新日 2026.08.12 登録日 2026.08.10
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