少しダークな時もある 小説一覧
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何故か平民のオレにしか見えない自称300年前の偉大な天才錬金術師ルイ・ドルドを名乗る爺さんの幽霊に子供の頃から取り憑かれているんだけど。
イードの街のヘイドルには子供の頃から妙な幽霊の爺さんが見えて困っていた。冒険者や僧侶にも見えない幽霊なので御祓いもして貰えない。余り主張し過ぎると最後には「そんな幽霊はいない」と嘘つき呼ばわりされて怒られる。お陰で物心が着いた頃にはヘイドルは誰にもルイ爺の幽霊の事を吹聴しなくなった。子供なりの処世術という奴だ。
そのヘイドルは14歳になり、錬金術師ギルドの門戸を叩いた。
最終的には冒険者をする錬金術師になる予定だが、冒険者の方は16歳からと年齢制限があったので。
それまでは師の許で錬金術のイロハを習い(錬金術師になるには師の許での一定期間の弟子修行が必要)、貰った給金で魔法のスクロールを買って16歳になるのを待つ。
当然、「ルイ爺」と今では呼んでる幽霊の助言であったが。
錬金術師ギルドに斡旋された師となる錬金術師のアーロスという中年がそれはもう外れであった。能力なし、やる気なし。弟子を取るのも労働力を無料で得る為の手段と考えていたのだから。
「こいつは師としてはクズ過ぎる。退場願おう」
ルイ爺と少年ヘイドルの意見は一致し、僅か2月後には師のアーロスの薬草庫の材料から頭が少しパッパラパーになって操り人形になる薬をアーロスに盛る事に成功した。
アーロスの養女リナには惚れ薬(軽度)を盛って結婚にも漕ぎ付けてる。養父のアーロスを操ってるんだから許可も簡単に下りたので。
そしてルイ爺を錬金術の師と仰いで錬金術師としての知識を貯め込み、アーロスの工房の錬金窯を好き勝手使い、工房の資金も使って魔法スクロールのクリーニングなどの必要な魔法を覚え、アイテムボックスの腕輪をルイ爺の知識を元に完成させ、操った師匠扱いのアーロスの推薦状を持って18歳の時に(16歳で冒険者になるつもりだったが、アーロスを自由に操れ、錬金術工房を使えるのならばアーロスの工房に居た方が都合が良く、新婚生活もあり錬金術工房で作った商品を卸して生活費を稼がねばならなかったので)晴れて第2級錬金術師の資格を得たのだった。
師のアーロスは本当にクズだったので罪悪感なく、4年間でアルコール中毒にして酒場で酔っ払って暴れて警備隊に度々厄介になる街で有名な最低男に成り下がるように操り、そのダメ人間の師を世話するヘイルドは出来た弟子だと印象付け・・・
晴れて第2級錬金術師になったヘイドルは冒険者ギルドの門戸を18歳で叩いたのだった。
文字数 17,170
最終更新日 2026.09.21
登録日 2026.09.20
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