現代文学 感情の揺らぎ 小説一覧

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風の届かない夜に

風の届かない夜に
あの夜、 わたしの声は だれにも届かなかった。 からだは うごかなかった。 気持ちも、いえなかった。 ふれたのか、 ふれられたのか。 なにひとつ、はっきりしないまま―― わたしのなかにだけ のこった夜のこと。 これは、 さわられなかった記憶と、 ことばにならなかった感覚が、 いまも からだに息づいている、 そんな話。
現代文学 完結 短編
感想数 0 文字数 1,050 最終更新日 2025.06.14 登録日 2025.06.14
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わたしのなかにいる他人

わたしのなかにいる他人
そのよる、 わたしのなかには だれかがいた。 名前はなかった。 ふれたのかさえ わからない。 ただ、 からだが あたたかさを おぼえている。 そのひとは わたしだったのか、 それとも―― いまも わたしのなかに のこっている誰か。 語られなかった記憶と、 名をもたないぬくもりが、 ことばの外で ゆっくりと息をしている。
現代文学 完結 短編
感想数 0 文字数 2,016 最終更新日 2025.06.14 登録日 2025.06.14
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あなたがやさしかったから、わたしは傷ついた

あなたがやさしかったから、わたしは傷ついた
ふたりの間には、 確かに触れ合いがあった。 それは暖かく優しく、 何もおかしなことはなかった。 それでも何故か.... この物語は、 ふれあいふたりのあいだには、 たしかに ふれあいがあった。 それは あたたかく、 やさしく、 何もおかしなことはなかった。 それでもなぜか.... この物語は、 触れ合いのあとに残された あとの物語。
現代文学 完結 短編
感想数 0 文字数 1,136 最終更新日 2025.06.14 登録日 2025.06.14
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見られているのに、ふれられなかった

見られているのに、ふれられなかった
指は動いていなかった。 声も、音も、なかった。 それなのに、 わたしのからだの奥に なにかが沈んだ気がした。 あなたの目が、 わたしを “ふれたもの”として 記憶させていった。 見られているだけだったはずなのに。 これは、 語られなかった視線と、 ふれられなかった肌のあいだにのこる、 静かなエロスの記憶。
現代文学 完結 ショートショート
感想数 0 文字数 287 最終更新日 2025.06.14 登録日 2025.06.14
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