現代文学 共同生活 小説一覧
2
件
1
豪邸に引っ越したその日、家族の額に「ストレス値」が現れる。自分の数値だけは見ることができず、100に達した者はこの家から退場させられるという不可解なルールの中、彼らは生活を始める。
広すぎる家、満ち足りた環境。それでも、些細な言葉や態度が誰かの数値を変え、関係に微かなひずみを生んでいく。気遣いは空回りし、優しさはすれ違い、ときに無自覚な一言が誰かを深く傷つける。
やがて明らかになるのは、彼らが本物の家族ではなく、それぞれ事情を抱えて集められた“レンタルファミリー”であるということ。与えられた役割を演じるはずだった関係は、日々の積み重ねの中で少しずつ輪郭を変えていく。
中学生の真人、借金を背負う詩、周囲を静かに見つめる真琴。
三人の視点を通して描かれるのは、人と人が同じ空間で暮らすことで生まれる、温度の違いと心の距離。
見えないはずのものが可視化されるとき、人はどう変わるのか。
これは、与えられた“家族”という形の中で、それぞれが誰かと向き合おうとした時間の記録。
文字数 12,262
最終更新日 2026.04.02
登録日 2026.04.02
2
古隈明紀(こぐまあきのり)は、四十歳を迎えたある日、妻と娘に捨てられた。元々好きで結婚したわけでもなくただ体裁を繕うためのそれだったことにより妻や娘に対して愛情が抱けず、それに耐えられなくなった妻に三下り半を突き付けられたのだ。
財産分与。慰謝料なし。養育費は月五万円(半分は妻が負担)という条件の一切を呑んで離婚を承諾。独り身となった。ただし、実は会社役員をしていた妻の方が収入が多かったこともあり、実際はコグマに有利な条件だったのだが。妻としても、自分達を愛してもいない夫との暮らしが耐えられなかっただけで、彼に対しては特段の恨みもなかったのである。
こうして、形の上では家族に捨てられることになったコグマはその後、<パパ活>をしていた女子高生、大戸羅美(おおとらみ)を、家に泊めることになる。コグマ自身にはそのつもりはなかったのだが、待ち合わせていた相手にすっぽかされた羅美が強引に上がり込んだのだ。
それをきっかけに、捨てられたおっさんと拾われた(拾わせた)女子高生の奇妙な共同生活が始まったのだった。
筆者より。
中年男が女子高生を拾って罪に問われずに済むのはどういうシチュエーションかを考えるために書いてみます。
なお、あらかじめ明かしておきますが、最後にコグマと大虎はそれぞれ自分の人生を歩むことになります。
コグマは結婚に失敗して心底懲りてるので<そんな関係>にもなりません。
文字数 113,326
最終更新日 2023.01.08
登録日 2022.09.25
2
件
アルファポリスの現代文学小説のご紹介
アルファポリスの現代文学小説の一覧ページです。
ヒューマンドラマや純文学を中心とした現代文学が満載です。
人気のタグからお気に入りの小説を探すこともできます。ぜひお気に入りの小説を見つけてください。