歴史・時代 創作 小説一覧

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七つの邪道

七つの邪道
文字は邪道。紙は邪道。印刷は邪道。 鉛筆は邪道。ワープロは邪道。ネットは邪道。 新しい創作道具が生まれるたび、物語を残してきた天才一族は言った。 「そんなものは邪道だ」 洞窟の壁へ獣を描いた始祖。 数千枚の木簡へ大作を刻んだ宮廷作家。 一冊を芸術へ変えた写本師。 書き損じさえ物語にした文豪。 原稿用紙へ魂を込めた人気作家。 世界中の資料へ手を伸ばした歴史小説家。 彼らは、ただ時代に取り残された愚か者ではない。 誰よりも優れ、誰よりも物語を愛していた。 それでも時代は、新しい道具を連れてくる。 そして令和。 一族史上最高の才能を持つ綴野綴の前に、七つ目の邪道、生成AIが現れる。 七つの時代を旅しながら、創作とは何かを少しだけ笑って考える、一族の連作短編。
歴史・時代 完結 短編
感想数 0 文字数 40,344 最終更新日 2026.07.30 登録日 2026.07.30
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けふ、須古銀次に會ひました。

けふ、須古銀次に會ひました。
 一九四四年。戦時中。まだ特別攻撃隊があらわれる前のこと。  海軍の航空隊がある基地に、須古銀次(すこぎんじ)という男がいた。その者は、身長が高く、白髪で、白鬼と呼ばれる。  彼が個室の部屋で書類に鉛筆を走らせていると、二人の男達がやって来た——憲兵だ。  彼らはその部屋に逃げ込んだ二人組を引き渡せと言う。詳しい事情を語らない憲兵達に、須古は口を開いた。 「それは、正義な(正しい)のか」  言い返された憲兵達は部屋を後にする。  すると、机下に隠れていた、彼杵(そのぎ)と馬見(うまみ)が出てきた。だが、須古はすぐに用事があるのか、彼らに「〝目を閉じ、耳を塞ぎ、決して口を開くな〟」と言って隠れるように促す。  須古が部屋を出て行ってすぐに憲兵達は戻ってきた。 ※当作品はフィクションです。 作中の登場人物、時代、事情、全てにおいて事実とは全く関係ありません。
歴史・時代 完結 短編
感想数 0 文字数 11,942 最終更新日 2020.10.27 登録日 2020.10.24
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