歴史・時代 外交 小説一覧

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太平洋の夢 第二巻 「海洋国家宣言」

【連載中】火・木・土・朝6時更新。(全20話) 国際連盟脱退を回避した日本。外交官・黒瀬の砲声のない戦争が始まる。 一九三三年、ジュネーブ。 日本は国際社会から孤立へ向かうはずだった。 その流れを変えようと、外交官・黒瀬誠一郎が書いた四つの提案が世界に示される。 ハワイの共同統治。 樺太の移譲と、ユダヤ民族のための新国家。 南洋委任統治への国際監視。 そして、北海道におけるアイヌ自治区。 だが、一枚の紙を書けば歴史が変わるほど、世界は単純ではない。 四つの提案は、それぞれ別々の机に置かれる。 アメリカは太平洋の将来を計算し、ソ連は樺太を値踏みする。海軍は石油と安全保障を考え、政治家たちは自らの立場と未来を見つめる。新聞は世論を動かし、ヨーロッパでは迫害を逃れた人々が、新たな行き先を求め始める。 黒瀬が描いた設計図は、誰かがそのまま実行するものではなかった。 松岡洋右は自分の外交として語り、堀悌吉は海軍の論理に置き換え、近衛文麿は別の時代を見据えて言葉を借りる。ミリアムは、国家の枠を越えて人と人を結ぶ。ソ連も、アメリカも、それぞれの利益のために紙を読み替えていく。 そして八年の歳月が流れる。 日本は大陸への関与を続け、世界ではドイツが膨張し、ヨーロッパで戦争が始まる。ベルリンでは硝子が砕け、十二万人が海と大陸を越えて樺太を目指し始める。アメリカとの緊張は次第に高まり、石油禁輸によって、日本の選択肢は急速に狭まっていく。 机上では、若い研究員たちが日本の戦争の結末を数字で予測していた。 海では、空母を中心とする大艦隊が出撃の時を待っていた。 一九四一年十二月。 ワシントンと東京、それぞれの机の上で、最後の交渉が始まる。 積み重ねられてきた紙。 その一枚一枚に記された判断。 そして、それを読む人間たちの思惑。 歴史は、一人の英雄の手で変わるのか。 それとも、人から人へ渡された小さな選択の連鎖が、巨大な流れそのものを変えてしまうのか。 『太平洋の夢』第二巻「海洋国家宣言」。 八年にわたる、外交と政治と人間の選択の果てに、太平洋はかつてない一日を迎える。
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いつが引き返せない一歩だったのか?

ルーズベルトが日本との戦争を望んでいるということを見抜けず、誠心誠意平和交渉を行ったが、事実上の宣戦布告であるハル=ノートを突き付けられ、その内容に絶望し、成すすべもなく戦争に突入してしまった日本の外交。 そこにルーズベルトの意図を正確に見抜いていた人間がいたら、日本の運命はどうなっていたのか?米国の現状を正確に分析できる人間がいたらどういう手が打てたのか? 開戦時の首相・東條は、ふとしたことからルーズベルトの意図を全て知っている青年に出会い、その青年を懐刀にしてハル=ノートを見事に切り返し、『戦争はしない』と国民に約束して大統領選挙に勝ったルーズベルトを完璧に封じ込めることもできた。 いくら彼の国の工業力が強大でも、戦争不可能国の軍備など怖くはないし、米国の英中ソへの軍事援助も辞めさせることに成功する。 ドイツとの戦争を抱え、アジアに派遣できる戦力などしれている英国と、本国がドイツに占領されているオランダにのみ宣戦布告し、帝国陸海軍は破竹の進撃を開始した。 香港・シンガポール・インドネシア・インドと英蘭の拠点を次々と攻略し、石油やゴムといった戦略物資を入手する。 さらに中東やスエズ運河も制圧し、英国本土の攻略やソ連が息絶えるのも時間の問題に思われたが、日本が連合国に勝ってしまえばどうなるのか?なにが起こりえるのか? 日独伊三国同盟は急速にその価値を失い、最悪の場合はドイツの超絶した科学力が日本人に向かってくる可能性すらある。5年10年で日独の海軍力が逆転する事はあり得ないが、20年30年先の事は分からない。東條の懐刀は不安になりながらも、連合国を追い込んでいく。 史実を知っている懐刀は、公正な立場から日本の戦争遂行姿勢の問題点を語っていく。 政治小説として描いたつもりなので、戦闘シーンはほとんど出てこないが、あの戦争とは何だったのか?日本はどうするべきだったのか? そして、あの時代の、巷にあふれる俗説(間違い)についても語りつくしていきます。
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