ライト文芸 ポストアポカリプス 小説一覧
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夢の街で目覚めた「私」は、子どもの姿をした“天使”に手を引かれ、世界各地の終わりを見学して回る。ただしルールはひとつ──触れない。井戸端の資源争い、国境での制度死、焚書で滅びる言葉、家の中の支配、白い病棟の選別、自律兵器の「正しい誤作動」、空気が肺になる季節、赤潮の海の見殺し、停電した都市の偶発事故、そして誰もいなくなる街……。
五感の痕跡だけが静かに積み重なり、反復句「ここでは」が恐怖を淡々と告げる。やがて人類は途絶え、天使は翼を土に埋めて「ここから」原初の人間となる。畑を起こし、季節を数え、短い歌の呼吸で老いて眠る――救いは奇跡ではなく、有限を選ぶことそのものにある。
文字数 35,250
最終更新日 2025.08.31
登録日 2025.08.31
3
人間の多くが姿を消した終末世界。野良ドローンが飛び回り、地上は瓦礫と焼け野原だらけ。
それなのに、ローカルネットには毎日配信を続けるVTuberがいる。その名は「空名ミア」。
『私』と『先輩』は、地下シェルターで人類の生き残りと一緒に彼女の配信を楽しみにしていた。
缶詰クッキングや絶望を受け止める人生相談なんかを軽やかにこなしていく。
毎日陽気だけどちゃんと“中の人”がいるっぽい。
『私』たちは、ある理由から空名ミアの中の人を捜しはじめる。
でも、どこにいるのかも分からないし、シェルターの外は危険だらけ。
果たして、中の人に辿り着けるのか?
文字数 16,545
最終更新日 2025.04.07
登録日 2025.03.28
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文字数 13,576
最終更新日 2025.03.30
登録日 2025.03.25
5
文明崩壊後。地下に逃れ生き残った者達は、再び地上の太陽の下で暮らせる日を願って研究を始めた。もう人間同士の争いが起きない文明でなければ、広がるべきではないし、もう二度と大地を汚してはならない。そこでそのための方法として二つの理論が提唱されている。それは地上に残り文明が退化した人類の思考を制限し悪意を封じる『制限理論』と、間違った行いをしたらその人類が属する文明を滅ぼす『リセット理論』である。これは、制限理論の代表である樫鞍と、リセット理論の代表である水折の話で、時々研究対象が出てくる作品です。
文字数 8,547
最終更新日 2024.04.11
登録日 2024.04.06
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冴えない日常に絶賛退屈中の男子中学生、宮田コージは、ある日、どこかのトイレで目を覚ます。
そこは終末を迎え崩壊した、無数の肉塊が跋扈する日本のどこかの都市。
コージはそこで生き残っていた女の子たちを仲間に、肉塊たちと戦いながら終末世界をサバイバルする!
……はずだった。
監視者と呼ばれる男、狂気の屍体愛好家。世界が崩壊しても続く、絶妙に保たれていた人間関係。そして何も起きないはずがなく……。
終末世界でサバイバル!をエンジョイしてるのはお前だけじゃない。
文字数 25,295
最終更新日 2020.01.02
登録日 2019.11.21
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