ライト文芸 両片想い/両片思い 小説一覧
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佐倉 美月(さくら みづき)はこの春から大学に入学した1年生。
ADHD傾向があり、大切なことをうっかり忘れてしまったり、
つい言葉が先に出てしまったりと人間関係がうまく築けず悩んでいる。
家庭環境の不安定さと過去の孤立経験から、
人との距離感を掴むのが苦手だが、
英語が好きで英会話サークルに入る。
そこで出会った金髪の静かな2年の先輩、真島 璃久(まじま りく)は
家庭内であるトラブルを起こして以降、
「誰とも深く関わらない」と決めている。
何を考えているか分からない上、楽しんでいる素振りも見せないが
英会話サークルには律儀通っている。
「俺には誰かを好きになる資格なんてないんだ」
「…それって怖がってるだけですよね?」
無表情で寡黙だが、本当は繊細で優しい彼の内側に触れる度に
美月は璃久に惹かれていく。
君となら、自分の気持ち、上手く話せる気がする。
あなたの、あの頃の気持ちに寄り添うような作品で
ありますように。
文字数 20,102
最終更新日 2025.06.24
登録日 2025.05.17
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第一弾
閑静な住宅街の一角に、ごくごく普通の一軒家があった。
季節は春前。
今どき珍しく和室のあるその家で、うごうごと何かが蠢いて――?
伝統衣装じゃ満足しないお雛様と、その友人との、将来を決めるまでのお話。
第二弾
タイガーカットはわたしのあだ名。
ハゲちゃびんの頭髪にめちゃくちゃな化粧。
遊び用の人形であるわたしは、気づけばいつの間にかテレビ台の裏で埃をかぶっていた。
捨てられては敵わない。
持ち主の目を掻い潜っての生活を始め、短い期間だけれど会って遊ぶ友達もできた。
けれど、本当にこれでよかったの――?
出会った友人との立場の違いから、自身の大事なことを思い出し決断する。
物の、最期を選ぶ物語。
お雛様シリーズ第一弾から第五弾までを、一つにまとめ、新しい話も書きました。
色々な視点で綴る、短編連作。
表紙絵:三屋城衣智子
文字数 25,629
最終更新日 2025.04.18
登録日 2025.04.04
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