ライト文芸 心理サスペンス 小説一覧

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サイレントライン ―その声は、誰を救ったのか―

サイレントライン ―その声は、誰を救ったのか―
五分だけ待って。その声は、本当に誰かを救ったのか。 顔も名前も出さず、声だけで夜の配信を続ける青年・目黒湊。 配信名は、ヨル。 彼の配信には、眠れない人、学校へ行けない人、家に帰れない人、死の直前で立ち止まる人たちが集まってくる。 湊ができることは、解決ではない。 ただ、声をかけること。 「五分だけ待ってください」 その一言で、湊は画面の向こうにいる誰かの夜を、何度もつなぎ止めてきた。 けれど、ある屋上の少女を救った夜を境に、湊の配信には少しずつ違和感が生まれ始める。 救ったはずの人が、同じ場所へ戻される。 守るために伏せたはずの名前が、別の場所で浮かび上がる。 誰かを助けるための言葉が、いつの間にか誰かを追い詰めるものへ変わっていく。 そして湊自身も、自分の声の中にある別の感情から目を逸らせなくなっていく。 声は、人を救えるのか。 それとも、声だけでは届かない場所があるのか。 これは、夜の底で誰かを救おうとした青年と、救われたあとも痛みを抱え続けた人たちの物語。
ライト文芸 完結 長編
感想数 0 文字数 82,355 最終更新日 2026.08.03 登録日 2026.07.17
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水槽と鳥籠の違い

水槽と鳥籠の違い
初めて担任を受け持つことになった高校教師、中井。完璧な教師の仮面を被る彼は、常に透明な壁越しに世界を眺める「水槽の魚」のような孤独を抱えていた。 そんな中、窓際の席に座る生徒、田中咲が彼の内面に静かに踏み込んでくる。彼女は中井を「水槽の魚」と呼び、自らを「鳥籠の鳥」だと告白する。 生徒の本質を見抜く視線に、中井の平静は揺らぎ始める。彼女の言葉は真実か、それとも挑発か? 抑え込んできた教師の仮面の下の醜い自己が、生徒との境界線を曖昧にしていく。これは、現実と妄想、欲望と倫理の狭間で繰り広げられる、静かで緊迫した心理ドラマ。 二人の隔絶された魂は、互いの檻を壊せるのか。
ライト文芸 完結 短編
感想数 0 文字数 7,157 最終更新日 2025.12.13 登録日 2025.12.13
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