性自認 小説一覧
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誰と寝ても、俺はいなかったー性のどこにも属せなかった俺が、たった一人にだけ愛された夜
誰と寝ても、快感はある。
でも、そのどれもに“俺”はいなかった──。
男としても、女としても愛されたくなかった。
けれど心と身体が「男性と女性の中間」にいる自分には、
触れられるたび、どこかが削れていくようだった。
中性的かつ美しすぎる容姿ゆえに“欲情されること”が常態だった楷(かい)は、
ある夜、同期の芳樹に“何もされなかった”ことで動揺する。
それは、壊されなかった夜。
ただ隣にいながら、なにも奪われなかった唯一の時間──
その静かな優しさに、楷の内側が静かに崩れていく。
「してもいい」ではなく、「してみたい」と思った夜。
初めて快楽が“心ごと”感じられた夜。
それは、誰にもなれなかった楷が、初めて“誰かといた”と呼べる夜だった。
性別や役割ではなく、“今の君が素敵だ”と言ってくれる人に、
どうしようもなく、惹かれていく――。
“存在ごと抱かれること”を描いた、
静かで情熱的な大人のBL長編、開幕。
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文字数 106,143
最終更新日 2025.06.01
登録日 2025.05.05
2
鏡の中の偽証者
梅雨の明けた初夏。
転校生は前に立ち、淡々と自己紹介を始める。
「初めまして。鏡屋(かがみや)ユキと申します。今日からよろしくお願いします。」
頭を下げるのと同時に拍手喝采が起こる。
その音は三年二組の教室中に響いた。
「....」
彼女をひと目見て、十七夜月(かのう)ヒロはふと感じた。
まるで一輪の百合であるかのような、凛々しくて美しい「女の子」だと....。
感想数 0
文字数 2,497
最終更新日 2026.01.22
登録日 2026.01.22
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