第19回ファンタジー小説大賞エントリー中 小説一覧

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【完結】名もなき君と、忘れられた森

森の奥にある小さな家で、たった一人で暮らす十六歳の少女・リラ。 村から疎まれ、最愛の母を亡くしてもなお、彼女は人を憎まず、明るくたくましく生きていた。 ある日、リラは森で不思議な少年と出会う。 家族も、名前も、自分がどこから来たのかもわからないという少年。 道に迷ったはずなのに誰よりも森を知り、人間の常識には疎いのに、驚くほど高い身体能力を持っていた。 リラは彼を「シオン」と名づけ、自分の家へ迎え入れる。 食卓を囲み、森を歩き、「ただいま」と「おかえり」を交わす。孤独だった二人は、少しずつかけがえのない家族になっていく。 しかし、穏やかな日々は突然終わりを告げる。 村人たちによって二人の家が破壊されたとき、シオンの内に眠っていた激しい怒りが目を覚ます。 少年はなぜ、リラを守ろうとするのか。 彼は本当に、森で道に迷っていただけなのか。 これは、優しい少女が与えた名前と、森に隠された約束の物語。
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【第19回ファンタジー小説大賞エントリー中】見習い行商人ティミッドの旅日記

 ガリア王国北部の農村に生まれた少年ティミッドは、毎年春になるとやってくる行商人コルポルトの話を聞くのが大好きだった。 「僕もいつか色んな国の色んな物を見てみたい」  いつしかそんな思いが強くなり、ティミッドは十二歳の春、コルポルトに自分の思いを打ち明ける。 「コルポルトさん、僕は行商人になりたいです。どうか弟子にして下さい」 「それは本気かい? 住み慣れた故郷を離れて旅暮らし、それでもいいのか?」 「はい。僕は色んな土地や品物を見て回りたいんです」 「私としてはやる気のある人材は欲しい。弟子になってくれるなら大歓迎だが、両親の許可を得てからだね」  行商人には人手が欠かせない。  弟子になりたいと願う少年を、コルポルトは快く受け入れてくれた。  ガリア王国の民には、兵役義務がある。  ティミッドは十二歳から十三歳までの一年間を見習い騎士として辺境リシュで過ごした後、故郷へ帰ってすぐに家族にも思いを打ち明けた。 「父さん、母さん、僕はコルポルトさんの弟子になるよ」 「ティミー、一人で大丈夫?」 「一人じゃないよ、師匠が一緒だから」 「家族と離れて、やっていける?」 「何言ってるの、騎士見習いで家族と離れて暮らしてたじゃないか」  心配する母親は、ティミッドの意思が強いことを知ると納得してくれた。  父親は、自ら決めた道を目指す息子を認めてくれた。  ティミッドは農家の三男坊で、父親の後継者には長男がいる。  農業を手伝うことはあっても、家や土地を引き継ぐ必要は無かった。  行商人コルポルトはティミッドの村で収穫された春キャベツを買い取り、祭りを楽しんだ後、次の村へ向かう。  ティミッドはコルポルトが村を離れるときに、一緒について行ったのだった。  【辺境騎士団のまかない料理~領地は食材の宝庫です~】に登場した少年ティミッドの物語。  第19回ファンタジー小説大賞に参加します!  お気に入り登録・いいね・投票をどうぞよろしくお願いします!  第19回ファンタジー小説大賞  開催期間(投票期間): 2026.9.1(火) 〜 2026.9.30(水)
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藤の花にかけて――公爵令嬢ウィステリアの半生――

革命が起きた。公爵令嬢ウィステリアは、母親以外のすべてを失った。みすぼらしい小屋で暮らすことになったウィステリアと母マグノリアのもとに、借金取りが現れた。借金取りは「公爵が注文していたアクセサリーの代金を支払え」とわめいた。話をつけるために、ウィステリアは公爵が懇意にしていたアクセサリー店「ルクス」へ向かった。公爵が注文していたのは、ウィステリアへの贈り物だった。ウィステリアは贈り物のアクセサリーを手に入れるために、借金を返すことを決意した。ウィステリアはアクセサリー店の主人に、自身が店で働くことを提案するが……
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